内航海運からのCO2(二酸化炭素)排出削減を巡り、2040年度の目標値の動向が注目されている。国土交通省は荷主、事業者、学識経験者らを委員とする検討会の中で、今年度内の目標値の設定を目指している。関係筋によると、目標値は現行の「30年度に13年度比181万トン減とする」と同様に、「13年度比」で設定される可能性が高く、その上でさらに数値が積み上がる見通しだ。一方、物流の「2024年問題」を背景に陸 ...
世界の海上貿易の発展を目指す国際非営利団体「グローバル・マリタイム・フォーラム」(GMF、本部・デンマーク)の年次サミットが15日夕、東京で開幕した。オープニングイベントに登壇した国際海事機関(IMO)のアルセニオ・ドミンゲス事務局長は海運の脱炭素化について「来年に採択予定の一連の規制だけでなく、産業横断の交流と学びによって達成される」と連携の重要性を強調。商船三井の橋本剛社長は「足元はクリティカ ...
伏木海上保安部によると、コンテナ船「SCO SHANGHAI」(6412総トン、マーシャル諸島船籍)=写真=が14日午後1時20分ごろ、伏木富山港新湊区で消波ブロックに衝突し、乗り上げた。その後、同船は自力で離礁し、午後3時には同船が出港した北1号岸壁に戻り着岸した。事故当時の現場付近の気象は北の風3メートル、波やうねりはなく、視界良好だったという。15日午前時点で、同船は引き続き調査のた… ...
苫小牧埠頭が苫小牧港東港区の隣接地で運営する大型冷凍冷蔵倉庫が、順調に稼働している。同施設は「食」に特化した道内有数の大規模施設として2020年に竣工したが、ちょうどコロナ禍と重なったことで当初は苦戦を強いられた。それでも開業から4年が経過し、農産品から水産物など多様な品目を扱うことで、「食」に特化した道内一の物流拠点として成長しつつある。■CT背後地が強み 苫小牧埠頭は20年5月から、… ...
太平洋フェリーは19、20の両日に名古屋市中心部で開かれる「名古屋まつり」に名古屋港埠頭会社と共同出展し、フェリー優待乗船券(片道)が必ず1枚当たる「船ガチャ 名古屋 THE FINAL」を販売する。「船ガチャ」とは、くじ形式のカプセルトイ自販機。同社は「1回6000円で名古屋―仙台、1万1000円で名古屋―苫小牧(北海道)の片道乗船券を必ず1枚お渡しするので、どの等級が出ても大変お得な企… ...
米プリンセス・クルーズは9月下旬、イタリアのモンファルコーネにあるフィンカンティエリの造船所で、スフィア・クラス2隻目となる新造船「スター・プリンセス」(乗客定員4300人、17万8000総トン)の進水式を開いた。艤装工事などを進め、2025年秋の就航を見込む。同船は環境負荷の低いLNG(液化天然ガス)を燃料として用いる。進水式では、新造船の上部構造が初めて水に触れたことを祝い、現在… ...
日本郵船は8日、千葉県内で新燃料の安全性評価を行う試験用エンジン設備の運用を開始したと発表した。バイオ燃料などの継続使用に向けた評価試験において、自社テストエンジンでのストレステストによりトライアル運航が不要となり、試験期間を従来の約2年から3カ月に短縮。新燃料の迅速な実用化と試験関連コストの低減を目指す。従来、新燃料を船舶で継続使用するためには、社外エンジン設備での試験・分析やトライアル… ...
日本GLPは4日、物流施設を対象としたオープンエンド型私募ファンドのGLPジャパン・インカム・ファンド(JIF)がロジスティードから東京都大田区の物流施設(延べ床面積1万5218平方メートル)を取得したと発表した。ロジスティードが売却後も1棟全体を利用するセール&リースバック(S&LB)取引を行い、両社は定期建物賃貸借契約も締結した。ロジスティードはアセットライトの事業モデルに転換する一環… ...
NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社NX南アジア・オセアニアは21、22の両日に「タイ物流事情」をテーマとしたウェビナーを開催する。ASEAN(東南アジア諸国連合)で早期に経済成長を遂げたタイで、ビジネスを行うための基本情報や物流事情を解説する。登録期限は16日。21日は日本語、翌22日は英語で開催。時間はいずれもシンガポール時間で午後3―4時。参加無料。先着800人… ...
日本内航海運組合総連合会傘下5組合の一つ、全国内航タンカー海運組合は9月、三津浜港(松山市)で学生向け内航タンカー見学会を開いた。海技教育機構(JMETS)運営の波方海上技術短期大学校(愛媛県今治市)の1年生84人が、旭タンカーの「旭蓬丸」(2024年6月就航、4982重量トン)と鶴見サンマリンの「鶴秀丸」(20年7月就航、4998重量トン)を訪船。各船の乗組員(船員)らから船内機器や日々のオペ… ...
【中部】名古屋港で金城埠頭の新たな交流拠点の開発に向けた検討が始まる。名古屋港管理組合が民間事業者との対話による調査を実施し、あおなみ線「金城ふ頭駅」前の公有地の市場性や民間参入の可能性などを探る。名古屋港管理組合は4日、民間事業者から利活用のノウハウやアイデアなどの提案を受けるため、サウンディング型市場調査の実施要領を公表した。対象は同組合が所有する約1万8000平方メートルの土地… ...
郵船ロジスティクスは東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2024年国際航空宇宙展」(会期=16―19日)に出展する。航空宇宙物流専任の担当者を配置するなど同社の航空宇宙産業の取り組みや輸送品質、輸送サービスを紹介する。同社のブースは西展示棟・W1―098。2016年から8年ぶりとなる国際航空宇宙展は、日本最大級の航空・宇宙・防衛に関する展示会。航空・宇宙システムの売上高世界ランキ… ...